校長あいさつ

山形県立鶴岡中央高等学校
校長 兼子 由香

 

校長あいさつ

 

 山形県立鶴岡中央高等学校は、平成10年に県立鶴岡家政高等学校と県立鶴岡西高等学校を統合して設立された普通科と総合学科を有する学校です。本校の建学の精神を受け継ぎ、「立志・気づき・共生」を校訓とし、「夢を夢でおわらせない力(立志)、いつもだれかを思って考えられる力(気づき)、ふるさとのために活動する力(共生)」を持った生徒の育成を目指しています。

 本校は、探究的な学習や仲間や地域との関りを重視した体験的・実践的な学習に取り組んでいます。学習をとおして、視野や価値観を広げ、コミュニケーション力を高め、「学ぶ楽しさ」を知ることができる学校です。知識、技能・技術の習得と思考力、判断力、創造力、表現力の向上をめざし、そして豊かな人間性を身に付けた、次代を担う、地域を担う人材を育てています。

 令和5年度に開催した両学科による「探究学習発表会」では、3年間の学びの集大成となる課題研究や地域課題に取り組んだ発表を行い、多くのご来賓の皆さまから講評をいただくことで新たな気づき、課題が生まれ、さらなる探究的な学びへと扉を開くことができました。今後も、考えを伝える、想いを伝えることの大切さを理解し学び続ける生徒を輩出していきたいと考えています。

 さて、本校は、JR鶴岡駅から徒歩15分、北に鳥海山、東に月山を望み、庄内平野の大地に立ち、加えて「鶴岡サイエンスパーク」として多くの研究施設等が集積する地域にあります。その一つに世界最先端の研究開発をしている慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)があり、「U-18研究助手制度」を通じ、本校生徒を研究助手として採用いただいています。これまで、多くの生徒が世界最先端の研究の一翼を担い、また、ここでの経験を活かして研究職に就き、活躍している卒業生もおり、豊かな学習環境にあります。

 さらに、鶴岡市は「サムライゆかりのシルク~日本近代化の原風景に出会う町鶴岡」として日本遺産に認定されています。この地域の伝統産業を伝承しようと「シルクガールズ・プロジェクト」をはじめ、本校で学んだことを活かして、保育施設や小学校と連携した出前授業の実践、地域活性化に係る活動への参加等々、地域やふるさとと共生する実践に取り組んでいます。

 今年度も地域に根ざした教育活動を推進し、本校の魅力を発信していきたいと思います。地域の皆さまに愛され、地域に必要とされる学校として教職員・生徒・学校関係者が一丸となって、活力あふれる・魅力あふれる学校づくりを進めてまいりますので、ぜひ本校を応援していただきたいと存じます。



校訓

- 立志 ・ 気づき ・ 共生 -

めざす生徒像

  1. 立 志 : 明確な夢や目標を持ち、実現のための計画を立て、目標実現に向けて着実に実行する生徒
  2. 気づき : 広い視野と洞察力を持ち、相手の立場になって考えることのできる生徒
  3. 共 生 : 学校とふるさとを愛し、地域のために活動することができる生徒